中部国際空港開港記念イベント
ありがとう名古屋空港、はじめましてセントレアフライト レポート
2005年2月16日(水)、天気は少々悪かったですが、“ありがとう名古屋空港、はじめましてセントレアフライト”に参加しました。
チャーター便運航は日本航空、募集はJALトラベル、JTBという仕組みで、少し影に隠れてはしましましたが、当エアライナークラブクラブ(ALC)は企画書をJALに提出し、企画協力させて頂きました。
今回、私たちの夢が叶ったのは、やはり今までの各チャーターフライトや関西空港開港メモリアルフライトなどの実績が背景にあったのだと自負しています。
さて、当日ツアー集合時間の30分前(17:45)には名古屋(小牧)空港 国際線出発ロビーにALC参加者が集合し、このフライトについての説明がALC事務局長よりありました。その後、用意した「JALメモリアルフライトtoサイパン」の横断幕で記念撮影し、ツアーの受付に向かいました。当日の参加者は227名ということで、2階の集合場所には参加者であふれていました。またこの時より、各新聞社やTV局の取材があり、私も数社取材に応じました。
スタッフの方のパスポートチェックやツアー記念品を受け取り、出国審査へ。
出国審査では、この日名古屋での最後となる出国審査ですので、私は真新しいパスポートのページを探し、そこに出国スタンプを押してもらうようにしました。職員の方もいささか強く押して頂いたのか、NAGOYA A.P.の文字がはっきりと押されていました。
空港内の案内板を見ると、搭乗するJL8839便のタイトルが最後に出ており、国際線最終便ということを指していました。この案内板をバックに記念撮影をしたのは言うまでもありません。出発ロビーに入り、ドリンクスタンドで少しのどの渇きをうるおしたかったのですが、最終日ということで在庫を出さないように、売り切れ続出でコーヒーやウーロン茶などしか残っておらず、普段の空港では見られない光景でした。
我々ALCメンバーは青いハッピに着替え、また横断幕も出し、再び記念撮影をし、最終便セレモニーに向けメンバーの興奮も高まってきました。
20:00、国際線最終便セレモニーが4番ゲートであり、日本航空名古屋空港支店長や乗客・航空ファン代表としてALC事務局長が名古屋空港への慰労と明日開港するセントレアへの期待のメッセージを挨拶、続いていっしょに搭乗する「なぞの旅人フー」と当該機長の中野さんに花束贈呈、そして機長にALC会長からALC特製セントレアプレートを贈呈と進み、無事セレモニーは終わりました。
搭乗準備が着々と進み、「フー」に続いてALCメンバーが搭乗しました、この「フー」なんと器用にエスカレーターを使い搭乗橋へ向かいました。まず、搭乗するドア横に描かれた「フー」の特別塗装を見ることができ、機内では先任客室乗務員の林さんが迎えてくれました。
今回お世話になる機体はB767-300ER(JA609J)という機材で、主に短中距離国際線に就航している機材となります。国内線でお馴染みのB767型機ですが、JALのB767-300ERは、機内インテリアも従来のB767型機のインテリアより開放感が感じられるデザインとなっており、特徴としては、大きな収納棚やエコノミークラスでもビデオオンデマンドの個人用TV(MAGIC-V)が楽しめ、可動式ヘッドレスト、フットレスト、リクライニングも付け根の工夫でリクライニングすると座面も前方に動き、まさに“JAL'S Y”です。また機内前方にはビジネスクラス(SEASONS)が装備されています。
さて、機内のヘッドレストカバーには「なぞの旅人フー」が描かれたものとなっており、メモリアルフライトを盛り上げてくれました。
ドアが20:49にクローズし、最終の出発準備に入りました。お隣のゲートでは、先にグアム行きのJO945便がスポットを離れていきました。機外を見ると、空港スタッフが見送ってくれています。20:55、機体はゆっくりとプッシュバックし、1秒1秒を噛み締めるようにゆっくりと動き始めました。機体左横では、空港スタッフの方がペンライトで見送ってくれていました。私たちもそれに答えるべく、ペンライトで機内から感謝と慰労のメッセージを送りました。機体はスポット4番を離れ自走し始めました。本当にゆっくりゆっくり思い出を振り返っているように、滑走路まで移動しました。途中引越し準備に間もなく入ると見られるトレーラーがスタンバイしていたり、ラストフライトということを感じさせました。
機体は、滑走路に入り、エンジンのジェットサウンドを響かせRunway34を21:06にエアボーンしました。同時に機内では拍手が沸き起こりました。離陸中、名古屋の夜景が眼下に広がりました。機体は順調に高度を上げ、37,000ftに到達し、ベルトサインが消灯されました。機内では搭乗証明書(中はメニューになっている)をCAが配布しました。平行して、ドリンクサービスも始まりました。全員に飲み物が配り終わったところで、恐縮ながら再びALC事務局長が代表し、機内放送を使い「ありがとう名古屋空港、開港おめでとうセントレア!」のメッセージで乾杯の音頭を取りました。搭乗者全員で乾杯したビールの味は言うまでもなく最高の味でした。
機内では、機長による挨拶があり、「今回は飛行機にご愛好頂いておりますお客様が多く搭乗頂いておりますので、いつもより詳しく飛行状況をお伝えします」というアナウンスで始まり、離陸重量が321,000ポンドであること、名古屋空港の出発方式、現在の飛行ルートがA597であること、サイパンへの着陸方式などについての説明がありました。また機長自身、飛行機の写真撮影の興味をお持ちとのことで、名古屋空港の水門のポイントやエアフロントオアシスで写真撮影された思い出を語られていました。
キャプテンアナウンスに引き続き、ミールサービスが始まりました。この便ではセントレア開港日から就航するセントレア〜パリ線で提供されるものと同じ機内食がサービスされました。メインはかじきまぐろのグリル イタリアンソースとなり、搭乗者はしばしの間機内食に舌鼓を打ちました。機内では、いつもの変わらぬJALスマイルで客室乗務員の方々がサービスにあたっており、私たちのリクエストにも色々と応じて下さいました。
3時間の空の旅も瞬く間に過ぎ、機体は降下に入りました。現地時間1:11、サイパンRunway07にランディング、1:17スポット5番にスポットインしました。(曇り、26℃)
機体を後にすると、さっそくサイパン観光局による歓迎があり、貝殻で作ったレイを首にかけてくださり、厚い歓迎を受けました。このフライトでは、折り返し一旦サイパンへ入国し、再び出国するという形になりました。よって事情を知っている税関職員も「滞在は3時間かい?」と苦笑い。また一旦外に出て、大きくサイパンの空気を吸い込み、再び出国へ。(わずか5分ほど。)
「Did you enjoy SAIPAN?」と出国審査官から聞かれました。「YES!I enjoyed very short time!」と返答し、両者大笑いしました。
ツアーの特典として、空港内免税品店で70ドル以上買い物すると15ドル割引になるクーポンがあり、しばしの間買い物を楽しみました。
搭乗ゲートでは、フルーツやケーキなどの軽食が用意されており、搭乗者は折り返しJL8830便の搭乗まで時間を潰しました。3:00からマリアナ政府観光局による歓迎セレモニーの前に機長と副操縦士がゲートにお見えになりました。少しお話できる時間があり「セントレアの天候が少し悪いです。また帰りの航路上に前線があります」とおっしゃっていました。
まもなくセレモニーが始まりました。歓迎ダンスや政府観光局による挨拶があり「次回はゆっくり滞在して下さい」と我々を笑わせてくれました。その後、再び参加者は機内へ向かいました。これよりいよいよ目指すは、セントレア一番乗りです。
セントレアに早く着きすぎても、遅く着きすぎてもいけないとのことで、ドアクローズした後も時間調整の為、機内でしばし待機となりました。いよいよ4:02、チョーク(車止め)が外され、エンジンスタートしました。機体は着陸したRunwayと同じ07より4:14よりエアボーンし、40,000ftを一路セントレアを目指しました。機内では、朝食のサービスに続き、JAL、セントレアグッズや、商品券が当たる空クジなしの機内抽選会が始まりました。ALCメンバーの中でも高額商品券、3万円、1万円、5千円が当たりました。機内では、明かりが消され、さすがに深夜ということもあって、また行きの便で疲れたのかメンバーも夢の中でした。航路上の前線を通過する際、機長より「まもなく雲の中に入ります・・・」というアナウンスがあり、その直後大きく機体は揺れ始めました。事前に安心を感じさせるアナウンスがあった為に、機内は混乱もありませんでした。
機内のナビゲーションマップを見ると、セントレアが徐々に近づいてきました。しかしよく見ると、目的地のポイントが小牧空港を指していたのは、なんとも面白いものでした。機長のアナウンスが再びあり、高度をセントレアに向け下げている旨と、「我々の着陸を空撮する為にヘリコプターがセントレア上空で飛んでおり、ヘリコプターが見えると思いますが、十分な間隔を取っているのでご安心下さい」とアナウンスが入り、いよいよ一番乗りに向け最終準備に入りました。窓側の乗客は必死にセントレアの姿を探したり、搭乗者は緊張とわくわく感であふれていました。左側に座っていたうちのメンバーが、セントレアが見えた!と声を上げました。それに向かい、機体が左へ旋回しているのを感じられました。ガタン、ゴォーッというギアダウンの音が響き、機外カメラがセントレアを捉えました。機体は、いまや遅しと我々の到着を待つセントレア 真新しいRunway36に2005年2月17日(木)6:45着陸しました。(曇り 10℃)。機内では割れんばかりの大きな拍手が沸き起こり、全員が一番乗りを果たした感動したことと思います。機体はセントレア、前日にフェリーフライトで飛んできた飛行機から祝福をうけるようにゆっくりスポット19番に向けてTaxiを続けました。6:51、機体はゆっくり停止し、この弾丸ツアーとも言えるフライトを終え、静かにエンジンシャットダウンされました。機内では、ラストチャンスのグアム往復航空券が当たる抽選会があり、再び搭乗者を盛り上げました。
そして、真新しいブルーの搭乗橋を渡り機体を後にしました。搭乗橋からコクピットを覗くと、機長が窓を開け、ホッとした表情で私たちに手を振ってくれました。
最後になりましたが、このフライトを支えてくれました、日本航空をはじめ関係者の皆様、客室乗務員の方々、そして安全運航を努めて下さった機長にこの場を借り、お礼を申し上げます。
ありがとう名古屋空港、開港おめでとうセントレア!!
(写真・文、ALC N.K.)